8月18日朝刊16ページ 滝川市の作家・不破さん新作「開成寺縁起」
市内在住の作家不破俊輔さん(79)=本名・田中忠昭さん=が、先祖の経験談を基にした小説「開成寺縁起」を約2年かけ書き上げた。士族の娘として生まれた女性を主人公に、明治から大正時代にかけての激動の時代を描いた力作だ。小説の主人公は不破さんの曽祖父の妹がモデルで、「時代に翻弄されながら、生き抜く女性の姿」を書いたという。「開拓が進む北海道の歴史が、個人にどんな影響を与えたかを読み取ってほしい」と話す。作品は父健治さんが生前残した随筆の復刻版として、6月に自費出版した「ぶちはたかっせ 第二号復刊版」に収録。販売はせず知人らに配布した。私立図書館でも閲覧可能という。