12月25日朝刊15ページ 2021空知 取材ノートから 滝川市文化センター大ホール休館 市と市民 新設へ議論

中・北空知最大規模の1101席を有する滝川市文化センター大ホールの休館から約半年が経過。今年5月、専門業者につり天井の調査を依頼した際、耐震性に問題があると指摘されたのがきっかけだった。つり天井の危険性は東日本大震災で表面化したが、市は大ホールについて根本的な検査、修繕を行わなかった。滝川西高吹奏楽局の佐藤健顧問は「市には計画性がない」と憤る。大ホールを活動拠点の一つにしていた滝川吹奏楽団の藤林法子代表は、建設への具体的なプランを速やかに提示するよう市に求める。建設時期を明言できなかった理由について、「財源の問題」などを挙げた。市内には老朽化した公共施設があるとして、今後は複合化や類似施設の集約化なども念頭に入れて新施設の概要を検討する考えも示した。限られた財源の中、議論のテーマは多々ある。市全体の利益になるような新施設の誕生に向け、多くの市民が議論を重ねることが、行政にも、文化団体を含む市民全員にも求められている。

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