5月24日 17ページ 幻の酒「瀧乃誉」復活へ 滝川出身・五十嵐さん 祖父がかつて醸造 有志とプロジェクト 市内で酒米手植え
市出身の彫刻家五十嵐威暢さん(80)の祖父が滝川市内で経営していた酒造店の日本酒「瀧乃誉」を「復活」させようとするプロジェクトが始まった。有志約20人が参加し、市内で作る酒米を原料に、金滴酒造に醸造を委託する。五十嵐さんがデザインしたラベルを瓶に貼り、来年2月にも市内酒店などで販売する計画だ。プロジェクトチームは、メンバーの人脈で滝川市の米農家伊藤公一さん(61)の協力を得て、原料として36㌃で酒米「彗星」を栽培してもらう。20日にメンバーのうち10人が集まり、伊藤さんの指示を受けながら、一部の苗を慣れない手つきで手植えした。立ち会った五十嵐さんは「想像もできなかったことがみなさんの協力で実現できることがうれしい。ラベル作りは、頑張って良い仕事をしたい」と話した。9月下旬に稲刈りの予定。金滴酒造で約2800本(1本720㍉㍑)を醸造し、1月末に完成させる計画だ。